・授乳をすると、悲しい気持ちになってしまうのはどうして?
・母乳を吸われている感覚が気持ち悪い、私は母親失格?
・授乳が辛い。どうすればいい?
不快性射乳反射(D-MER)とは? いつまで続く?
「不快性射乳反射(D-MER=Dysphoric milk ejection reflex)」は、
授乳で悲しい気持ちになるなど不快感を感じる反応の事を言います。
症状は人によって様々で、授乳をすると辛く感じて気分が落ち込んでしまったり、実際に気分が悪くなって吐き気を催す人もいるそうです。
ただし長く続くわけではなく、授乳を止めるとすぐにおさまります。
不快性射乳反射の原因は?
不快性射乳反射の原因は、
不適切なドーパミン活性と考えられています。
授乳の際、ホルモンの血中濃度を上げるためにドーパミンが一時的に低下します。
ドーパミンは快感や多幸感を得るホルモンなので、おっぱいをあげる際にドーパミンの量が不安定になる事で不快感を感じてしまうというわけです。
これにより、一部の人は授乳中に辛く悲しい気持ちになってしまうという事です。
私が体験した不快性射乳反射
私自身が、産後この症状に悩まされました。
おっぱいをあげている時に、なんとも言えないゾワゾワっとした不快な感じがしました。
無事に産まれてきてくれた娘の事は大好きでとても可愛いと感じるのに、授乳の時はどうしても気分が悪くなってしまうんです。受け入れられない、耐えられないという感覚でした。
もちろんとても悲しかったし、悩みました。
赤ちゃんが産まれたらみんな当たり前のようにしている授乳。
なぜ私はこんなに辛く感じてしまうんだろう?母親失格?
出産前に想像していた授乳の穏やかなイメージとのギャップに、とてもショックを感じていました。
そんな時、ネットで調べていた時に知ったのがこの「不快性射乳反射(D-MER)」という言葉でした。
「私だけじゃないんだ!」
他にも同じような症状を感じるママ達がいることを知って、とても安心したのを覚えています。
不快性射乳反射の対処法
不快性射乳反射の場合、どうしたらいいか?
その対応には2パターンの方法があります。
①母乳をあげ続けたい場合
不快性射乳反射だとわかっても、我が子に母乳を与えたいという人。
その場合は、「授乳時に水を飲む」事をやってみてください。
こうすると、症状が落ち着く人もいるそうです。
また、不快性射乳反射は「ホルモンの影響であるという事を理解する」のも大事です。
決してお母さん自身が悪いのではなく、ホルモンのせい!
考え方を変える事で、授乳にポジティブなイメージを与えます。
②今後、母乳をあげたくない場合
授乳が辛くて辛くて、もう母乳をやめたい。そう感じている人。
全然悪い事じゃありません。
お母さん自身が辛い気持ちで赤ちゃんに母乳をあげていても、きっと赤ちゃんも嬉しくないはずです。
母乳が辛い人は、完全ミルクで育てる方法があります。
粉ミルク(液体ミルク)は栄養豊富で、母乳と変わらず赤ちゃんをスクスク成長させてくれます。
病気になりやすいかどうかは、母乳かミルクかは関係なく、個人の体質や環境による影響などの方が大きいと考えられます。
だからもし周囲で「母乳の方がいいよ」と言ってくる人がいても、気にしなくていいんです!
赤ちゃんの親は、自分自身。周りにどう言われても、自分がどうやって育てていくか、それに対して自信を持つことが大切です。
完ミで育てる人は確かに少数派かもしれませんが、月齢が上がるほどに完ミに移行する人も増えるのでそんなに肩身が狭いこともありません。
子育ては授乳だけではなく、やる事は他にたっっくさんあります!
周囲の反応や意見よりも、あなた自身が心穏やかに子育てできる事を優先してください。
母乳を自然に止める方法は下記の記事をご覧ください!
http://kanmi-ikuji.com/2019/09/12/190908/
・授乳をすると不快感を感じるのは、「不快性射乳反射」の影響。
・原因は、幸せを感じるホルモン「ドーパミン」の分泌量が低下し不安定になるからと考えられている。
・母乳をあげ続けたい場合は、授乳時に水を飲む。ホルモンの影響だと理解する。
・母乳をやめたい場合は完ミにする。完ミでも赤ちゃんは問題なく成長するので子育てに自信を持つことが大切。